八ヶ岳南部 編笠山(25m) 2015年6月28日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 3:58 観音平−−4:39 雲海−−5:08 押出川−−6:03 編笠山(休憩) 6:23−−6:53 押出川−−7:09 雲海−−7:30 観音平

場所山梨県北杜市
年月日2015年6月28日
天候下界は晴れ、山の上はガス&殺人的な暴風
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場観音平に駐車場あり。ただし人気スポットで早朝に満車となり路側に縦列駐車となる
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望晴れていれば大展望
GPSトラックログ
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コメント低気圧が抜けて冬型のような気圧配置に変わって空気が済んで北アの展望が楽しめると予想して出かけたが、稜線では風が強すぎて耐風姿勢が必要なほどで長時間滞在は不可能。時々ガスが上がってくるし、北ア方面は雲の中に沈んで見えなかった




日の出前に出発 雲海
雲海から見た富士山 押出川
押出川に水があった 展望ポイントその1
展望ポイントその2 ガスが晴れ始めた もうすぐ山頂
山頂南直下。ここは風無し 山頂は爆風!
南アルプス 遠くの山が北ア。雲に覆われている
赤岳周辺は最初は雲の中だったが姿を見せた ブロッケン現象
観音平へ下山


 今週は週末の1日が出勤で潰れてしまったため、日帰りで簡単に行ける山、でも標高が高く涼しい山ということで、今シーズン初めて編笠山へ向かう。睡眠不足で「時は金なり」とばかりに高速で小淵沢ICまで走ったので登山口の観音平まで時間がかからず便利だ。土曜夜で今日の天気も低気圧の通過でダメだったはずで駐車場の車は少ないが、今は上空は満天の星空。東京は既に暑いが標高1500mの観音平は寒いくらいで防寒着を着てシュラフに潜った。この分なら明日の山頂での天候は期待できるかな。

 早めに帰宅して家で寝るためにまだ暗い時刻に出発。上空はまだ星は出ているがイヤらしいことに山頂方向の星が見えない。稜線にガスがかかっているのだろうか。でも天気は回復傾向のはずだと期待する。

 何度も歩いている登山道なので暗くてライトの光で歩いても迷うことはない。気温が低くて涼しいのは非常に助かるが、時々吹く強めの風は涼しいを通り越して寒さを感じさせるくらいで腕カバーを装着。

 周囲が明るくなってきたが樹林帯の歩きなので周囲の様子は見えない。このコースでは開けた場所は限られている。押出川では初めて水が流れているのを見た。まだ梅雨の時期で水量が多いのかもしれない。湧き出し口の水は冷たかった。

 ここから涸れた沢のような地形の急な登りが続く。途中、2箇所ほど樹林が開けて南側が見通せる場所があるが、山頂方向は雲がかって山頂はガスの中に入っていそうな気配。南アルプスは鳳凰三山は雲の下だが北岳等は雲の中。思ったより今日の山の天気は良くないようだ。

 標高を上げると風が強まってきた。北寄りの風のようで登山道がある南斜面は直接吹き付けられるわけではないが、稜線で巻き込まれた突風がたまに吹き付ける。さすがにTシャツでは寒くなって長袖シャツを着てネックウォーマーに毛糸の帽子着用。下界の暑さとは別世界だ。

 とうとうガスの層に突入、周囲の木々は梅雨で濡れていて風で煽られてパラパラと落ちてくる。もう山頂では視界がないのは確実かと思いきや、時間の経過とともにたまにガスが晴れるようになってきた。しかし山頂方面はまだガスに没したままのようで頭上は青空でも進行方向は白い空のまま。

 ハイマツ帯を抜けて森林限界に飛び出せば山頂直下。時々ガスが上がって来るが晴れている時間もある。思ったよりは天気は大丈夫なようだ。山頂の写真を撮影しようと南斜面から山頂の溶岩地帯へ出た瞬間、猛烈な風に襲われた。少しでも南側に下ればそれほど風は来ないので登りでは気付かなかったが、稜線上では耐風姿勢が必要なほどの暴風、いや爆風と言えるくらいの風速だった。撮影しようとカメラを支えようとしても風で体がふらついてしまうくらい。これでは八ヶ岳の主稜線上では行動困難、たぶん南アも同じ状況だろう。どうにか写真を撮影して南斜面へと逃れたが、背中から風に押されて前のめりにコケそうになるくらいだった。

 ハイマツの縁の南斜面に滑り込むと嘘のように風が収まる。山頂の木々を吹き抜ける暴風の風切音は聞こえるが、ここへは風は直接来ない。ガスが晴れないか少し待っていたら徐々にガスの切れる時間が長くなってきて、やがて八ヶ岳主稜線が姿を表したが暴風は全く収まらなかった。南アルプスの雲は取れたが北アは雲の中。あっちもこの風かなぁ。

 ガスが取れた後にもう一度写真撮影しに山頂に向かったが耐風姿勢の必要性は変わらずだった。

 飯を軽く食って下山。かなり体が冷えたのでダウンジャケットを着たまま歩き出す。途中、家族連れが上がっていったが、この暴風だとガスは無くなっても山頂でのんびりというわけにもいかないだろう。その後もどんどん登山者が登っていく。さすが日曜日だ。

 登山口に戻ると毎度の如く駐車場はいっぱいで、道路も長い縦列駐車の列。ここから見上げる編笠山は晴れて穏やかに見えるが、まだ暴風だろうな。

 

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